魔界の朝、いつものように目覚めた下級妖怪の貴女、でも何かが違うような・・・?



目が覚めたら、ふかふかの布団の中に私はいました・・・・。

そして、ふかふかの、しっぽ・・・


・・・

・・・・

・・・・


しっぽ?!しっぽ?!

え?!私はしっぽは生えていない、はず・・・



???「やっとお目覚めか?」



と、不意に私の耳元で、優しく囁かれる声が聞こえました。

瞬時に私は目を見開き、飛び起きました。そしてその声の主をみたのです。



 「よよよよよ、、妖狐?!」

(何で、どうして妖狐?!)







蔵馬 「・・・耳元で、俺の名をそう何度も叫ぶな。

     お前の声なら100KM先からでも俺は聞き分け飛んでいく。」



ちゅっ



(ちゅっ?)


・・・

・・・・

・・・・

(ちゅっ・・・????!!! 何?何?これは何????)

妖狐蔵馬が、私の頬にキスをした?!

なに?何?これは何???




ええっとっ。私は下級妖怪で、大した力もなくて(というか力なんてない)

いつもは、この魔界の端っこの、洞窟の中で、(とにかく弱いので)身をひそめて生活している。はず・・・。

それが、何で妖狐と?!蔵馬と?!




(わ、私捕まった?!殺される、食べられる!?しょ、食料!!!!
いや〜、私、栄養取ってないから不味いんですよ!不味い!!!
いやー!!!)





でも、なに?これは何?


私の知っている【蔵馬】は残虐非道、血の殺戮者、容赦なく非道・・・。






蔵馬 「おい、どうした?」


 「ひっ(驚)」






でも何?この優しげな表情は何???

誰?これは誰?!



蔵馬 「どうかしたのか・・・?、なに、血の気のない顔をしている」

蔵馬 「寒い・・・、のか?」




と私の腕をつかみ、驚いて、固まっている私を自分の方に引き寄せました。

蔵馬 「どうだ、暖かいだろう?」

(うん、確かに暖かい・・・。)



って違うって!私!何をしている私!!!


蔵馬 「・・・なんだお前本当に覚えていないのか・・・?」

 「・・・?」


蔵馬 「空だ、空からお前が振ってきた。それも俺の頭上に。

・・その時、俺はとても空腹でな。」




(・・・?!やっぱり私、食料?!ねえっ、やっぱり食料なのっ!!!!)



蔵馬 「お前といしょに、大漁の木の実が落ちてきた。」

(・・・その通りです、まさしく崖から(木の実欲張って取ろうと)、落ちました・・・。)





蔵馬 「だから、俺は言ったんだ。木の実を置いていけ。ならばお前の命は見逃すと」

蔵馬 「だがな、お前はすでに気絶していたがな。」



(・・・ああ何て、運のない私、よりにもよって、あの妖狐蔵馬に遭遇したんだ・・・)



蔵馬 「それで、俺は食料だけ頂いて、帰ろうとも思ったんだが・・・。」

(はい、お願いします、ぜひとも私は見捨てていって下さい!!/祈)




蔵馬 「そう言えば、お前が降ってきた場所は、望みの場だったとこに気付いてな。


そうだ、そこで強く願えば、その願いは必ず成就すると、

 まあ、そんな場所だったと言うわけだ。」





蔵馬 「俺は、そんなモノにまったく興味なかったがな、ただ通りかかっただけだ。

だがよくよく考えてみると、俺は空腹で、

食料を欲しいと願っていたのかも知れない。」



(やめてー!!やっぱり私食料なのね−−−!!!)




蔵馬 「じゃあ、お前は何なんだという話になるだろう?」

(いいえ、私はただの通りすがりのモノですのです!)



蔵馬 「俺は、その時、ぴんと来た。これは、きっと俺のだと。

だから、お前を持ち帰ることにした。」



(?!)


蔵馬 「・・・違うのか?お前俺の嫁だろう?」




(えっ? ヨメ・・・?よメ・・・?嫁?!!!!!)


と、やや(というかかなり)混乱しまくっている私の瞼(まぶたに)に軽くキスされました

(は、はい・・・????・)

蔵馬は、私の混乱などお構いナシに、私を抱きよせ、

抱きしめられた彼の腕の中で、私は驚き、それ以上にはずかしく、じたばたじたばた




(・・・妖狐蔵馬が、私を・・・?!)






蔵馬 「さあ、何が欲しい。」

蔵馬 「言ってみろ、が望むなら、総て取ってきてやる。」


(・・・あわわわわ・・・)

けれどその時、私のお腹が・・・「ぐー(////)」




 「・・・じゃ、ご飯を・・・」




蔵馬 「くくっ・・・、 、お前は本当に面白い。」


と蔵馬は本当に楽しそうに笑いました。



・・・そんなこんなで、妖狐と私の生活が始まったのです・・・。



蔵馬 陣様 よりリクエスト「妖狐と甘々ストーリー」です。
どこら辺が甘々ですか?とか突っ込みはナシでお願いします。

蔵馬陣さま、いかがですか?リクエストに沿えたでしょうか??(はらはらι)

ご免なさい、これ以上の甘ストーリはかけませんーーー(逃)

2003/05/01


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