告白 蔵馬



本当はね、世界なんてどうでもいいんです。




消滅してしまってもかまわないのかもしれないと、思うんです。

俺も貴方も、消えてなくなるんです。


そうですね、もう、こんな風に2人で話をすることもなくなりますよね。

と言っても、俺がいつも一方的に話をしているだけですけどね。


でも、



本当にどうでもいいのなら、この世界を、ぜひとも存続させておきたいと思ってもおかしくないですよね?

世界全てが平和で

争いもなく、太陽の温かなまどろみに包まれるんです。

でも、そんな風になってしまっては、貴方、嫌がりますか?



知っていますか?貴方、時折、とても楽しそうに笑っていますよ。


夢を見ていますか?

そこは闇の世界ですか?

それとも、光がありますか?




そこに・・・俺はいますか・・・?


俺が貴方の胸につけた傷は、もうとうの昔に癒えました。



風がね、


時折貴方の、髪を優しく撫ぜています。

少し乱れたその髪を俺が梳(す)いても、いいですよね? ・・・俺が、貴方に触れてもいいですよね・・・



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=追記=

vs鴉 後の蔵馬と鴉。

眠り続ける、鴉を蔵馬が見守っていると言う設定。
おそらく、ここは魔界??
蔵馬のかつてすみかとしていた場所で、深い深い森の中だろうと思われます。
限りなく、穏やかな時が流れています。

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